03:嘘のようなホント



「忘れたときなんて、なかった」


遠い思い出。忘れられないあの日々の記憶。



「こんなんじゃ、彼に届かないよ・・・」


こんなに近くにいるのに、手が届かなくて。



「蓮さんなら、大丈夫ですよ」


まるで素敵な物語のような、





思い出の少年を思い続ける女性・細川蓮。
離れていてもなお、少女を思い続ける青年・横井千種。
嘘のような、でも全て本当の、ある日の彼らの物語。

「もう離れない。ずっとずっと、一緒だから」